心に残る出来事。

昨日の事であったが、夜に私が所属する団体の懇親会があり、遅れそうになって、バスに乗った。
時間的にどう急いでも遅れそうな状態で、一緒に行く予定の友人に、車中であったため、携帯メールで連絡を取り合っていた。
しかし、連絡を取り合っていたため、降りる予定であったバス停を通り過ぎてしまっていた。
バスは信号停車中で、この信号交差点をとおりすぎてしまうと、待ち合わせ場所に遅れてしまう。

そこで、無理を承知でバス運転手に、
「ここで降ろして頂けませんか?」
と頼んだところ、やはり快諾してくれる訳もなかった。
しかし、私も大事な懇親会があり、また友人との待ち合わせがあった事から何度もお願いした。
そうしたらバスの運転手さんは、
「今回だけですよ。気を付けて降りられて下さいね。」
と、他のお客さんがいるにも関わらず、私を降ろしてくれた。
言葉で「ありがとうございました」と言ったが、ほんとうに運転手さんの優しさに心が弾んだ。


こういう事は、どちらかというと非日常的であるんだと思う。
日常ではあるが、バスをタクシーのように使用する事はあっていいはずがない。
けれども、こちらが急いでいる状態を感じ取って下さり、バス停以外の場所で降ろして頂いた行動に、私は敬意と感謝でいっぱいである。