飲酒運転について一筆書きたいと思う。


飲酒運転の逮捕者が後を絶たない。何故か。
昨日のNHKのクローズアップ現代の解説者の話では、常習者(再犯者)が減らないからだという事らしい。
解説者曰く、

「彼ら(飲酒運転常習者)は酔っ払っているから、自分のした事が悪いことだと認識できていないんです。」

といっていた。

つまりは、悪いことだと認識していないため、再度繰り返す。。。。といったところか。

それだけが原因ならば、それに焦点を絞って対策をすれば、問題は解決するはずである。
だが、再犯者だけに焦点を絞っても、痛ましい事故は後を絶たないはずである。
なぜかというと、そんな簡単に犯罪がなくなる訳がない。

養老教授もいってるが、「こう」だから「ああなる」っていう、短絡的な思考では駄目だ。
人間が意識的に起こした事件であるが、その要因にはさまざまなファクターが絡んでおり、AだからBといった考え方は、何かしら漏れがあるものだ。だから、法律→政令→規則→通達→・・・といったように、法が煩雑するのであるが。

話が逸れた。
では、どうすれば、飲酒運転はなくなるのか。

今までの法律のように、性善説で考え、飲酒運転をしたら、厳罰が待ってますよ。っていう方法は、多少の期待は持てるが、効果が薄い事は明らかだ。
ならば、物理的に乗れなくしてしまうのが手っ取り早い。
クローズアップ現代で紹介されていたが、酒を飲んだら、車のエンジンがかからないシステムがあるらしい。
これは、スウェーデンでは2012年までに全車義務化するらしい。
このシステムを日本でも採用すれば、飲酒運転はなくなる。という事になる・・・はずである。


新しいシステムができると、同時に、又は遠からずそれを解除できる装置もできるだろう。
そうなってしまっては、また新たな問題だ。
飲酒をしたら車に乗れない。というシステムを解除できないようにするにはどうすればいいか。というイタチゴッコのような問題になってしまいそうだ。
杞憂に終わればいいが、そうはいかないであろう。

結局は、人間の道徳心、マナーに頼るしかないのであろうか。
あれだけの痛ましい事故が起こっても、大多数の人が他人事に感じている現代社会において、
「飲酒運転はしたら駄目ですよ。」
と言うだけで、市民の心に刺さるのか。
全てにおいて現代人は、関心のないものには興味を示さない。
こんな状態で、どれだけ飲酒運転撲滅運動しても、微々たるものだ。
運動している間は減るだろうが、時が経てばまた繰り返すだろう。


愚かしい。
嘆かわしい。
これを読んで頂いた方が、交通事故を起こす加害者になられない事を祈るのみだ。
自分というものを分かった振りをしては駄目だ。
再度、してはならない。悲しむ人たちを増やしたくない。・・・こう心に刻んで欲しいと思う。