犬を助けたい?

今朝方ワイドショー見てたら、犬救出のニュースやってました。
内容は、6日前から犬が断崖絶壁にいるから、消防やらが救出活動していた、ものです。(ニュースで検索しても、このニュースが検索されないので手書きで失礼)
で、まず耳に障ったのが、司会のみのもん○が、「救助隊は何やってるんだ。6日間も助けられないのか?」みたいに言及してたんですよね。ちょっと待てよ!って思ったものですから、つらつら書かせていただきます。
まず、消防は「国民の生命、身体及び財産をなんたらかんたら保護する事を任務とする」(消防組織法第1条)ってあります。犬だぜ。野良犬かもしれないし飼い犬かもしれないが、それに消防力を与えて救出作戦をする事は仕事ではないだろう。仮に消防の任務であるとした場合でもだ、救助隊はこの犬1匹のために時間を取られている。今この瞬間に交通事故や脱線事故というような災害が起こったら、消防はどうするんだろう?これこそが消防の任務だろう。生命を助ける。そのために災害に備えているのである。にも関わらず、今は犬を長時間救出中って事は、それらの災害に救助隊は出場できない事になる。本末転倒も甚だしい。「犬をどうにか助けたい。」という住民なのかマスコミなのかよくわからない声に、消防は耳を貸す必要はないだろう。災害に備える事のほうがどれだけ大切か。
犬の救出にあっても、もっといい作戦があるだろう。ようは犬の命が助かればいいのである。時間はできるだけ最小限で。そのためには犬が弱ってからのほうがいい。ならば、専門家の意見を聞き入れ犬が弱ってから作戦を開始しても問題ないはずである。可愛そうだとかいう声はいらない。消防の仕事とは、地域住民の生命身体財産を守る事だろう?犬ではない。犬の救助で何日間も救助隊が救出活動をする事はおかしすぎる。人ではない、犬なのだ。人間ならばできるだけ早く助けなければいけないのはわかる。犬が大事であるとか大事でないという事を言いたいのではない。消防は住民のためにあるべきだといっているのである。その上で、犬の救出作戦をするならば、短時間で済ましたい→犬が弱ってからがいいに決まっている。犬が元気があれば、人を見ると逃げ出してしまって救出にならない。


この国の国民はアホなのか。消防ももっと仕事に誇りを持て。何が優先されるべきなのかを考えろ。何日間も救助隊を使う事の危うさを知れ。世間の目なんて関係ない。犬を助ける事自体は真剣にやればいい。ようは優先順位が間違っている事を私は警鐘しているのだ。