はてな年間100冊読書クラブ (7冊/100冊)

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

芥川賞受賞っていうのに惹かれて読みました。
これだけじゃなくて、前々から読んでみたいと思っていたけど、たまたま図書館で見つけたので借りてみました。
1978年の作品で、内容も全然想像していたのと違ったのでけっこうたまげました。
乱交パーティーに麻薬・・・、寝る前にちょっと読んで寝ようと思っていたら、そのまま一気に読んでしまいました。
これが70年代後半に出たときの衝撃はすごかったろうなぁって感じました。当時まだ僕は生まれてませんでしたが、今読んでも古さは感じません。今となっては当たり前?のセックスに対する価値観とか若者の考え方というものを、ここまで著せる作者すごいなぁと思いました。

若い頃は誰しもこういう思いを抱くのではないかな。誰しも思うわけはないですね。けど、僕はこんな事ばっかり考えていた。ただ生きている。それだけ。何もわからない。ただ自分がいる事の存在意義を考えた振りをしたり、それに満足したり不満に思ったり。いわゆる悪ぶれた思春期だろうか。
大人になった今、こういう子ども達には、良い出会いが必要なんだと分かる。いい指導者に出会えば、その人の人生は変わる。
自分なんてただの自分だ。悩む必要もないし、悩んでもいいし。もう少し子どもの時に読んでみたかった。