はてな年間100冊読書クラブ (7冊/100冊)

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

芥川賞受賞っていうのに惹かれて読みました。
これだけじゃなくて、前々から読んでみたいと思っていたけど、たまたま図書館で見つけたので借りてみました。
1978年の作品で、内容も全然想像していたのと違ったのでけっこうたまげました。
乱交パーティーに麻薬・・・、寝る前にちょっと読んで寝ようと思っていたら、そのまま一気に読んでしまいました。
これが70年代後半に出たときの衝撃はすごかったろうなぁって感じました。当時まだ僕は生まれてませんでしたが、今読んでも古さは感じません。今となっては当たり前?のセックスに対する価値観とか若者の考え方というものを、ここまで著せる作者すごいなぁと思いました。

若い頃は誰しもこういう思いを抱くのではないかな。誰しも思うわけはないですね。けど、僕はこんな事ばっかり考えていた。ただ生きている。それだけ。何もわからない。ただ自分がいる事の存在意義を考えた振りをしたり、それに満足したり不満に思ったり。いわゆる悪ぶれた思春期だろうか。
大人になった今、こういう子ども達には、良い出会いが必要なんだと分かる。いい指導者に出会えば、その人の人生は変わる。
自分なんてただの自分だ。悩む必要もないし、悩んでもいいし。もう少し子どもの時に読んでみたかった。

いじめ考察。

真性引き篭りさんの「いじめによる自殺」を起点として「いじめによる自殺」を語るのは、無意味で愚かなことである。に恐れ多くもトラックバック

このエントリーを読んで感服しました。
今の教育システムに欠陥がある事、「いじめ」と「自殺」は別個に(関連性もあるが)考える事、などなど、快刀乱麻を絶つように、今の教育の問題点を鮮やかに言及したと思う。
ブログはブログ。もし、真性引き篭りさんの意見の行政改革を行ったとして、失敗したとしても責任はあくまで行政である。
そこが、ブログの良い点であるとも思う。
このエントリーがお国の方の目に止まり、一考するだけでも良い影響を与えると思う。
非常に面白い。

各学校に派出所(出張所)を建設、警察官常備、という考え方は斬新だ。
学校は一つの社会であると考えており、その中で不足しているのは権限と書かれている。
教師の仕事量の多さを、民間会社に当てはめて考えているところも、いい例えと感じた。

さてさて、私の考察はというと・・・、特にない。
エントリーを読んだ読書感想文になってしまったが、日記帳なのでそれもよかろうと考える。